2012/05/23

【競馬】 船…といえば思い出す

ダービーの予想とは関係の無い話の続き。

ゴールドシップ…黄金の船ですね。そこで「船」とか「シップ」とか船舶関係の馬名が付いている馬って?と思い返してみると…まず真っ先に「クロフネ」そして「ガレオン」(93年NHK杯2着・ダービー4着)あたりはすらすらと出てきますが…その後が続かない。ダイタクヤマトとかは戦艦大和なのかな?ルーラーシップやクラフトマンシップはシップの意味が違うし、スターシップなんてごろごろいるけど今のところ目立つ活躍馬はいないし…ということで降参。

眼を海外に広げれば、船に関連した馬名と言えばビッグレッドことマンノウォーMan O' War(軍艦)が代表格。

マンノウォーは米ブラッド・ホース誌の「20世紀米国の100名馬」第1位。ESPNが選ぶ「20世紀のトップアスリートベスト100」で人間のアスリートの混じって第84位。しかし、何故か米三冠レース初戦のケンタッキーダービーには出走しませんでした。時代は1920年、日本だと大正9年…まだこの頃は米三冠レース体系も現在のものとは違っていたし、そもそも三冠という概念があったかどうか?そんな遥か昔の時代でしたが、この馬は自身の生涯成績(21戦20勝)も素晴らしいのだけど、種牡馬となってからも抜群の成績を誇り、「アメリカの至宝」として永きに亘って人々から愛された馬でした。

さて、それ程の馬ですから、産駒にも三冠馬ウォーアドミラルをはじめ錚々たる顔ぶれが並びます。日本にも1931年に宮内省下総御料牧場(現在は成田空港になっている)がアメリカから輸入した星友がこの時マンノウォーの仔を受胎しており、翌年誕生して月友と名付けられこの馬はカイソウをはじめとする5頭のクラシックホースなど数多くの活躍馬を輩出しました。しかし、マンノウォーは種牡馬としての価値を守るために種付けを制限していて、最も多い年でも23頭しか子供が生れなかったから、その内の1頭でも、よく日本に来れたなぁ…と思います。

そんな「超弩級戦艦」マンノウォーですから、現在活躍しているサラブレッドたちも、血統表を遡ると7~8代前にはマンノウォーの名前がちらちらと出てきます。そこで(やっと)今回の船つながりのお話。

ゴールドシップの血統表も、ずっと遡ればマンノウォーの名前を見つけることが出来ます。たぶん7・8代前まで遡れば他にもいくつかその名前を見つけられるかと思いますが、僕が知っていたのは↓の系統。メジロアサマ→ネジロティターン→メジロマックィーンの天皇賞三代制覇の時に目について、何となく憶えていたのでしょう。

Man O'war
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War Admiral
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Blue Eyed Momo
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スヰート
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メジロアサマ
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メジロティターン
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メジロマックイーン
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ポイントフラッグ
   |
ゴールドシップ

(赤で表示したのは牝馬。ちなみにゴールドシップ(ポイントフラッグ)の牝系を辿ってみると、前述の月友と同じ1931年に宮内省下総御料牧場が輸入した星旗(Fairy Maiden)に繋がります)

メジロアサマの母スヰートは、シンボリ牧場の基礎繁殖牝馬の1頭で、シンボリの牝馬の冠名「スイート」は、この馬にちなんで付けられる様になりました。この馬はアメリカ産で英国に渡って「Sweet Sixteen」という名前でレースを使い、その後来日しスヰートとして再デビュー。中山牝馬特別などに勝ちました。その後繁殖入りして、16歳(Sixteen)の時に生んだ仔がメジロアサマというちょっと出来すぎた話もありますが、そのメジロアサマが生涯たった19頭しか残せなかった子供からメジロティターンが出て、ティターンからマックイーンが生まれて、そして今日のゴールドシップの活躍があるのです。

マンノウォーからゴールドシップ。船から船に繋がる話でも、年間20頭ほどしか産駒のいなかったマンノウォー、その最高傑作と呼ばれたウォーアドミラル、そしてその孫スヰートが大西洋と太平洋を船で渡って日本に来て…そしてメジロの北野豊吉さんの執念の結晶ティターンと、その遺志を継いだ妻ミヤさんの宿願だった天皇賞三代制覇の偉業を成し得たマックイーン。それぞれに語りつくせぬドラマがあります。そして父親は香港名「黄金旅程」ステイゴールド。

黄金の船は、その舳先を海外に向けて、21世紀に現われた日本のマンノウォーとなるかもしれません。

だらだらとまとまらない話になりました。こういうのはもっと時間かけてじっくりまとめないといけませんね。でも、ダービーウィークですから。

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2012/05/21

【競馬】爺さんたちは大親友

さて、いよいよ今度の日曜日は日本ダービーを迎えます。

今回のダービー、注目馬の筆頭は皐月賞馬のゴールドシップとなりますが、今日はちょっと脱線系の話となります。

ゴールドシップの父ステイゴールトの父は言わずと知れたサンデーサイレンス。母ポイントフラッグの父はメジロマックイーン。実はこの2頭は親友だった…というのが今日のお話。

この2頭は一時期社台スタリオンステーション早来に繋養されていましたが、その時の放牧場は隣同士に設けられた。いわばお隣さんでした。サンデーサイレンスは現役時代から気性の激しい馬で、レース中走りながら横の馬に噛み付いたというエピソードもあったりして、「MURDER SILENCE」というありがたくないニックネームが付いてしまったほどの野生児(その闘争心が強さの証で)でしたが、種牡馬となってからもその気性は一向に収まらず、手当たり次第他の馬たちを威嚇して、牧場スタッフの人たちの手を焼かせてしました。

マックイーンもその例に漏れず、当初は問題児サンデーからしきりに威嚇されたのですが、これに対してマックイーンはそれこそ馬耳東風。知らんぷりを貫いていました。その状況がしばらく続くと、根負けしたのかサンデーも次第にマックイーンの近くだと落ち着くようになり、この馬に信頼の念を置くようになったのでした。片方が強く出たら、相手にしないでほっておく…何だか人間関係にも繋がるところがありますね。でも人はそれがなかなか出来ないのに、マックイーンは大人だなぁ…僕なんて馬の爪の垢を煎じて飲まないといけませんね。

それからというもの、この2頭は夫婦ではないけど「形影一如」(けいえいいちにょ・影までが一緒)の仲になって、隣合わせになった放牧地の道を挟んで顔を向け合ったり、それぞれが同時に走り回ったりして、仲の良いところを見せつけたりするように。面白い事に、どちらかが右周りで周回すると、もう片方が逆まわりで周って、必ずどこかの1点で互いに顔がはち会うようにしていたそうです。青鹿毛のサンデーの漆黒の馬体と、芦毛のマックイーンの真っ白な馬体…日米のスーパーホースニ騎が旋回しながら描き出すふたつの環、金環食にも負けないくらいの優美で完璧なサークルだったことでしょう。

そんな仲の良い2頭のことですから、「オレの息子とお前さんとこの娘さんが夫婦(めおと)になってくれたら、二人の子供はきっと強い仔になるだろうなぁ…」(何故か落語調)なんて話をしてたかもしれません。そしてその組合せによって生れたのがドリームジャーニーとオルフェーヴル、そしてゴールドシップなのです。

僕は血統論には詳しくありませんので、この配合によって生ずる特長なんて分かりませんが、縁あって仲良くなった馬の孫たちが活躍するなんて話は、落語の人情噺みたいでいいじゃないですか。人間…特に現代人とは違って、馬たちには面倒なこともあまり無いからなのかもしれませんが。

惜しむらくは、サンデーもマックイーンもすでにこの世を去ってしまっていること…でもきっと天国でも仲良く一緒に走っていることでしょう。「孫たちが頑張ってくれてて、うれしいね~」なんて話したりしながら。

なんだかこの2頭の仲良しエピソードは、落語の「傘碁」を思い出させてくれます。「黒」と「白」だからかな…

ダービーの予想とは関係ない話、続きます…

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2012/05/19

【競馬】オークス 一応の狙い馬

今日・明日は東京競馬場に行ってきます。昨日は東京でも一時雹が降ったりして大変でしたが、この2日間は良い競馬日和でレースを楽しめそうです。

さて、肝心のオークスですが…昨日のエントリーで桜花賞馬ジェンティルドンナとトライアル・フローラSの勝馬ミッドサマーフェアの2頭について、どうも「頭」はないんじゃないかな?と注文(イチャモン)つけてしまいましたが、その他の候補馬についても…ちょっと狙いづらい状況となって、勝手に自縄自縛に陥ってしまってます(笑)。

例えばアイムユアーズは戦績とピッチ走法からどうしてもアストンマーチャン(不出走ですが)と重ねてしまいますし、ヴィルシーナはこれまでの戦績からはオークス向きのタイプに見えますが、母ハルーワスウィートから短距離馬のイメージが拭えません。もっとも、この時期の同世代牝馬限定レースは距離特性よりも能力で何とかなってしまうものですが。でもあの勝負服一族は何かと理由つけて切ることにしていますので…

となると、勝馬がいない状況に(笑)。いいかげんなものですね。

まあ、それでも何とか印を付けるとすれば…

◎ ハナズゴール

となります。

振り返ってみれば…今年の牡・牝馬クラシックは昨年暮れのジョワドヴィーヴルのデビュー2戦目でのGⅠ勝利から始まって、共同通信杯から直行で皐月賞馬が出たり、ニュージーランドTの勝馬からNHK-MCを勝つ馬が出たりと、前例の無いケースでのGⅠ制覇が目立ちます。ならば今回もその流れを重視してみるのもひとつの手かもしれません。

ならばチューリップ賞で周囲をアッと言わせた走りを見せて、一躍桜花賞馬候補となりながらも怪我で断念、そしてNHK-MCを使って中1週というこれ以上の無理使いは無いだろうという(バカげた)ステップでオークスに臨むこの馬ほど、今年のクラシック戦線を象徴する馬はいないかもしれません。

いつもの年ならば、こんなダビスタみたいなメチャクチャなローテーションで参戦してくる馬は「ふざけるな」と真っ先に切り捨てるところなのですが…傑出した馬が不在で、主要なステップレースが低調と思われる今年に限れば、もしかしたら…と思えてくるのです。自分でも都合良すぎじゃないかい?と思ってしまうのですが(苦笑)。それにCMで祖母ダイナカールを紹介してたし。それじゃあQuenか(笑)。

ということで…ハナズゴールを中心にしますが、自信度は限りなくゼロに近いのでここは遊び心で。相手は当日のパドックを見てからに…

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2012/05/18

【競馬】  オークス 仕切り直しとなりますが…

先日のエントリーで注目馬に挙げたパララサルーが回避…予想の組み直しをしなくてはなりません。けっこうこれが吉と出るかもしれませんが…そこで定石どおり桜花賞とフローラSのレースレベルを検討してみることに。

まずは桜花賞を振り返ってみます。

今年の桜花賞の走破時計は1.34.6。これは阪神競馬場が改修されてからの全6回中ワーストの記録となります。まあ、時計が遅いのは馬場差などもあるから、これで低レベルとの判断はしませんが、別のところで気になる点が。

07 Dスカーレット 47.8>45.9 オークス不
08 レジネッタ  46.4<48.0 オークス③
09 ブエナビスタ 46.9≠47.1 オークス①
10 アパパネ  47.5>45.8  オークス①
11 マルセリーナ 46.7<47.2 オークス④

12 ジェンティルD  47.1<47.5 オークス?

今年を除く5回中、①前半4ハロンが後半4ハロンより速かった(前傾ラップ)08年と11年の桜花賞勝馬は、オークスでは③④着。
逆に②後半の方が時計が速い(後傾ラップ)の10年のアパパネはオークス①着、また同じく後傾ラップだった07年も、勝馬ダイワスカーレットこそ不出走でしたが、この時の2着馬ウオッカがダービー①着となっています。
また、③前後半がほとんど同じ(イーブンペース)だった09年は、桜花賞の1~3着馬がオークスでもそのままの順番で入線しています。

つまり、①に該当する年の桜花賞馬は「頭」からは狙いにくく、②③の年はアタマから狙えるということになります。

では今年はどうなのでしょう?前傾ラップですので、桜花賞ジェンティルドンナは頭から狙いにくい馬ということに…ただ、前後半の差がコンマ4秒と少ないのが微妙ですが…

もうひとつ、勝馬ジェンティルドンナには気がかりな点が…この馬はデビュー以来5戦すべてがマイル戦。同様にオークスまで1600m以下のレースしか経験の無かった馬で勝利したのは過去10年でスティインラブ(03年)とダイワエルシエーロ(04年)と前例はありますが、阪神コースリニューアル後はレジネッタとマルセリーナが共に敗れています。同馬にとってはかなり嫌なデータになってしまいます。

これらをふまえますと…ジェンティルドンナの「頭」はないのかな…

次にフローラSですが、勝ったミッドサマーフェアの勝ちっぷりは鮮やかでしたが…このレースもタイム的にはあまり推せない点が。

フローラSの勝馬でオークスで馬券になったのはここ10年では03年シンコールビー(3着)、05年ディラデラノビア(3着)、07年ベッラレイア(2着)と10年サンテミリオン(1着同着)の4頭。勝ちタイムはそれぞれ2.00.6、2.01.8、2.00.8、2.00.2。ディラデラノビアの年の2.01.8がワーストで他は2分00秒台。それでも最高が1着タイと「突き抜けて」勝った馬がいません。

今回 2.02,0だったミッドサマーフェアは2着馬を2馬身半ちぎりましたが…このレース自体のレベルに高い評価は与えられません。もっとも、レースレベルについては当該週の他の芝レースと比較して検討しなければいけませんし、レースレベルが低くても、勝った馬のレベルも低いということにはなりませんが、しかし勝ちっぷりに余裕があって最後は流した…といった風でもないし、この馬も頭からはどうかな?と思います。

ということで…桜花賞とフローラSの勝馬をオークスの1着候補にはしづらい…じゃあ何が本命なんだよ…と言われてもこれがなかなか…

困りました。

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2012/05/16

【競馬】オークス 現時点での注目馬

さて、今週はオークス。
週末は競馬場に行く予定なので、早めに注目馬をピックアップしておきます。

パララサルー

ちょっと前までは、桜花賞のあがり3ハロンが優秀だったが、惜敗した馬がオークスで好走する…といった実例が多く見られました。

07年 ローブデコルテ 桜4着(あがり1位タイ)→オークス1着
04年 スイープトウショウ 桜5着(あがり2位)→オークス2着
02年 スマイルトゥモロー 桜6着(あがり2位)→オークス1着
00年 シルクプリマドンナ 桜3着(あがり2位)→オークス1着

もちろん、03年のアドマイヤグルーヴみたいに、桜花賞でただ1頭34秒台を叩きだし3着だったにもかかわらず、オークスも7着と敗れた例もありますし(ちなみにこの年もチューニーが桜花賞で3位(12着)→オークス2着)、別路線組からの好走馬もいますので100%「来る」とは言えませんが…ひとつの傾向として覚えておいて損はないかと思います。

何でこうなるのか?恐らく全馬初めての2400m戦となるので、各馬折り合い重視のレースとなり、結果ヨーイドンの競馬となるため、末脚のしっかりした馬が台頭してくるのではないでしょうか。

ただ、08年以降…はこのパターンがはまりません。ですがちょっと振り返ってみることに…

08年 リトルアマポーラ桜5着(あがり1位)→オークス7着
…幸四郎だから(笑)。同年ルメールに乗り替った途端エ女王杯でカワカミプリンセスを完封。

09年 ブエナビスタ・レッドディザイア・ジェルミナルの年
…桜花賞のあがり1~3位が着順も同じ→オークスもこの3頭のワン・ツー・スリー

10年 シンメイフジ桜6着(あがり1位)→オークス11着
…理由分かりません(稍重?)別路線組が1(同着)・3着

11年 トレンドハンター桜3着(あがり1位)→オークス出走せず。

と、ここ4年は来なかった理由もそれなりにつけられそうです。なのでそろそろかと…ということでパララサルーに注目することに。

桜花賞はあがり34.4秒(最速は1着ジェンテイルドンナの34.3秒)でコンマ1秒差。着順こそ9着でしたが、4着馬とはクビ・クビ・アタマ・ハナ・クビ差ですから。条件は満たしているかと思います。

トレーナーはアパパネの国枝師。VMのアパパネでは悔しい思いをしましたが(でも5歳馬最先着だし、まだ終わってない)、ここでリベンジを…と虎視眈々と狙っている?また北村宏騎手も第1回VMをダンスインザムードで制してから6年間GⅠ未勝利。これもそろそろかと…

さて、どうなりますか。

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